学生が起業する方法
現代では、高校生が起業したという話も耳にするようになりました。
そのようななかで、自分も学生起業してみたいと志している方も少なくないと思います。
そこで今回は、学生が起業する方法の他、どんなメリットやデメリットがあるのかを解説します。
学校側に許可をとる
学校側が起業を禁止している場合があります。
そのため、まずは学校側に起業する旨の相談をするところからはじめましょう。
人生の計画をたてる
失敗を防ぐためにも、計画をたてることは重要です。
計画は目標でもあるのでモチベーション維持にもつながります。
例えば、この時期までに目標の利益が出せなかったら就活をする、前期までにこのくらい単位をとっておくなど細かい計画をたてておいてください。
何か大きな変化があったときの判断の基準にもなるでしょう。
個人事業主か会社設立かを決める
起業には大きく分けて以下の2つのパターンがあります。
- 個人事業主として、法人を設立せずに個人で事業を営む方法
- 会社を設立して事業を始める方法
学生起業の場合は①の個人事業主から始めるパターンがおすすめです。
面倒な手続きも少なく、開業届を提出するだけで個人事業主を名乗れます。
また、会計処理に関しても、ソフトなどを使って自分で1年に1回確定申告を行うだけです。
②の会社設立は開業資金として20~30万円ほどお金がかかり、法人住民税という税金を年間で7万円支払う必要があります。
会計処理も法に則ったものを提出せねばならないため、税理士に依頼することが一般的です。
そのため、まずは手軽に開業できる個人事業主になるのが無難です。
資金を調達する
学生が資金調達するには以下の方法が挙げられます。
- バイトをして事前に貯めておく
- ビジネスコンテストに参加する
- ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家にコンタクトをとる
- クラウドファンディングで資金を集める
- 公的機関から融資を受ける
社会的信頼がなにもない学生は資金調達に苦労します。
商品やサービスがヒットしても収入が得られるのは何ヶ月か先になるため、いわゆる黒字倒産になりかねません。
お金を集める方法だけでなく、資金繰りをどうするのかも計画しておきましょう。
学生が起業するメリット
学業と起業の両立は大変かもしれませんが、会社員をしているなかで起業する方がもっと大変です。
学生は、夏休みや冬休みなど長期休暇もあり、仕事の時間を作れるように単位の調整をするなどして時間が作れます。
また、まだまだ若いので体力も有り余っているので有利といえます。
最近では、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家など、学生の起業を支援したいという経営者が増えています。
双方をつなぐ交流サイトなどもあるので、資金調達に困ったら一度活用してみるのもよいでしょう。
もしも就職をすることになれば、起業した経験を評価してもらえるかもしれません。
学生のうちから起業しようと考えている人はそういないので、かなり効果的なアピールができます。
とはいえ、就活のスタートが遅れてしまうので、選択肢が減ってしまうことは念頭に入れておいてください。
学生が起業するデメリット
学生である以上学業を優先せねばなりません。
テストを受けなかったり出席日数が足りなかったりすれば単位を落として留年です。
学生時代に起業して大学を中退した人もいますが、万一事業が失敗してしまった時のことを考えるとリスクが高すぎます。
学業と仕事を両立させるのはそれ相応の覚悟が必要なことを肝に銘じておきましょう。
会社に勤める際には、ビジネスマナーを教わる機会がありますが、学生で起業するとなれば自分自身で身につけねばなりません。
- 名刺の渡し方
- 服装
- 言葉遣い
- メールの打ち方
- 電話対応
など、社会人がマナーとして覚えなければならないことはたくさんあります。
マナーがなっておらず仕事を断られるというケースはよくある話です。
学生だから許されるだろうという考えは甘いので、最低限のビジネスマナーを学んでおきましょう。
万一事業に失敗して倒産してしまったら、借金を抱えてしまう可能性もあります。
学生のうちに借金を抱えることになれば親にも迷惑をかけかねません。
最悪の場合自己破産というケースも考えられるので、起業は人生に関わるリスクがあることを常に意識しておいてください。
学生起業は計画的に
今では、会社に勤めるのではなく、自ら起業するという選択肢が広まってきています。
情熱があるうちに行動したい気持ちも分かりますが、その前に必ず計画をたてておきましょう。
できれば信頼のおける大人に見てもらうのもよいかもしれません。
難しい面もたくさんありますが、人生は一度きりなので後悔のないように挑戦してみてください。