起業して会社を存続できる人は一握りであることを知っておきましょう。

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廃業の理由とは?

廃業に追い込まれて悩む起業家

 

現代では、インターネットの普及や法律の改正など、昔と比べれば簡単に起業できる時代となりました。
会社に勤めず起業する道を選ぶ人も増えており、“起業ブーム”と呼ばれているほどです。

 

しかし、起業するのはいいものの成功しなければ意味がありません。世の中には様々な理由で廃業という苦い思いをしたというケースがあるのです。

 

そこで今回は、廃業を招いてしまう4つのケースをご紹介します。失敗しないように前もって知識をつけておきましょう。

 

廃業ケース1:資金ショートしてしまう

 

「資金ショート」とは、手元の資金が少なくなり、従業員に支払う給与や仕入れ代などの運転資金が不足してしまうことを指します。

 

よくあるのが、売掛金や買掛金という掛取引をしている場合の「黒字倒産」です。
これは、利益は出ているものの、請求しているお金の回収にはタイムラグがあるため、自身が外部に支払うお金がなくなってしまい倒産することです。

 

資金ショートで失敗する起業

 

黒字倒産を起こさないためには、お金の出入りのことを指す「キャッシュフロー(収支)」の管理を徹底しましょう。
キャッシュフローが赤字の時は収入以上に支出があるので要注意です。

 

また、設立時に無理して賃料高い物件を借りたりオフィスの内装にこだわったりしてお金をかけすぎた結果、資金不足に陥るケースもよくあります。
形から入るのもよいのですが、起業時にはトラブルが起こりがちなので最初から無理しないようにしましょう。

 

廃業ケース2:人間関係のトラブル

仲の良い知人や友人と資金を出し合って起業したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、意見のすれ違いや一方の仕事に対する態度、仕事量の違いからお互いの関係が悪くなり、廃業したというケースもよくある話です。
いくら仲がよいとはいえ、2人で起業するとなればそのような人間関係によるトラブルが起こる可能性が十分ありえます。

 

大概の場合コミュニケーション不足が関係しているので、週に1回話し合いの場を設けるなどしてお互いの意見をこまめに交換するようにしましょう。

 

また、必要であれば共同経営の契約書を交わしておくのもおすすめです。
トラブルが起こった場合の指針となるため、作成する際には厳密な文面にするようにしましょう。

 

廃業ケース3:市場のニーズにマッチしていない

市場調査不足で失敗する起業

良いアイディアが思いついたから起業したものの、全く売れなくて廃業という失敗談もよく聞きます。これは市場ニーズの調査不足が原因です。

 

新しい事業を見つけたと思っても、実は似たようなビジネスがすでに世の中に出ていたり、自分ではいいと思っていても世間にはマッチしていなかったりします。

 

もしかしたら数年後にヒットするかもしれませんが、売れるまでは厳しい生活になることが予想されます。そのため、本当に今必要とされている商品・サービスなのかを徹底的に調査しておきましょう。

 

廃業ケース4:ひよこ狩りにあう

起業後間もなく、まだ上手く儲けられない経営者に対し、高額な料金の講座を開いてお金を巻き取る悪徳ビジネスのことを「ひよこ狩り」と界隈では呼んでいます。

 

主催者は、「自分はこうやって成功した」などと自身のノウハウを提供しますが、実際にはひよこ狩りで儲けている可能性が考えられます。

 

自己投資だと思って受けたがゆえに、貯めた資金を失ってしまって本末転倒となってしまってはもったいないです。
受ける・受けないは個人の判断ですが、このような悪徳ビジネスがあることも認識しておいてください。

 

失敗しないためには?

起業後の失敗を防ぐために、

  1. キャッシュフローをきちんと管理する
  2. 人間関係を良好に保つ努力をする
  3. 市場ニーズの調査を怠らない
  4. うまい話に騙されない

という4つの事柄に注意しましょう。

 

とはいえ、成功のウラに失敗はつきもので、起業した方は誰しも苦い思いをしています。失敗しても被害が大きくならないように、日々知識をたくわえておきましょう