会社を辞める前に準備しておこう
起業を決意してもすぐに会社を辞めるべきではありません。
事業が軌道に乗るまでにはかなりの時間を要するケースが多くあるため、事前準備を怠ってしまうと、最悪の場合倒産という事態も考えられます。
また、会社に勤めて安定した収入を得られているうちに行っておくべき準備事項もあります。
そこで今回は、独立して起業する前に知っておくべき最低限の準備事項をご紹介します。
起業する際に準備しておくこと
ここからは、5つの起業する前に準備しておくことをご紹介します。
事業内容と会社名を決める
起業をすると決断したら、まずはこれから行う事業内容を明確に定めておきましょう。
できれば、融資を受けなくても事業計画書を書くのがおすすめです。
単なるやりたいことリストにするのではなく、
「いつまでに○○を達成する」
「資金をいくら調達する」
などといった具体的な計画を立てておくと先が見通しやすくなります。
事業内容を定めたら、会社名も決めましょう。
資金の準備
起業してすぐには売り上げが立たないケースがあります。
開業資金にばかり目がいきがちですが、当面の生活費がないと暮らしていけないので必ず準備しておいてください。
会社印鑑・名刺を作る
会社名や所在地などが決まったら名刺と会社印鑑を作りましょう。
印鑑は契約を結ぶ際などに必ず必要になり、基本的に以下の4つを準備しておきます。
① 会社実印
対外的に重要な契約を結ぶ際に使用する印鑑で“代表者印”とも呼ばれています。
② 角印
認印のようなもので、注文書や請求書、稟議書などに使用する印鑑です。要するに、会社から発行された書類であることを示すために押します。
③ 会社銀行印
その名の通り、銀行などの金融機関に届け出を行った印鑑のことです。会社のお金を管理する際に使うので頻繁に使います。
会社実印との併用も可能ですが、紛失してしまうリスクを考えて別々にしておくと安心です。
④ 住所印
会社の名前・住所・電話番号・代表取締役の氏名が入った印鑑です。ゴム印として作る場合がほとんどです。
口座を作る
法人口座を作るのは義務ではありませんが、取引先への信頼を得るためにも作っておいた方が無難です。
また、会社と個人の財産は明確に分けておく必要があるので、税務署や取引先に心配をかけてしまいます。
いらぬ心配をかけないためにも法人名義の口座は作っておきましょう。
クレジットカードやローンの審査をしておく
起業して独立する際には、クレジットカードや住宅ローンの審査も済ませておきましょう。
なぜかというと、独立したての数年間は、会社員として勤めていた時よりも社会的信用が低くなるため審査に通りにくくなるからです。
また、会社の経費を個人のクレジットカードで支払うと、帳簿付けの際にややこしくなってしまいます。
そのため、退職する前に必ずクレジットカードを作り、住宅購入のローン審査を済ませておきましょう。
計画的な起業を
何事も見切り発車では失敗してしまうケースがほとんどです。
安定した収入を得られているうちに、金銭関係の計画はもちろん、事業計画をきちんと立て始めておきましょう。